『丁場紀行』インド丁場紀行:後編 No.4-2
◆6月15日(土):
昨夜は24時前にチェックイン、シャワー浴びて、今日の用意して、1時にベッドに入ったがウトウトしている状態で早朝3時に起床。時差ボケはシンガポールでの乗り継ぎと寝不足で時差ボケ自体がボケている状態。CNNAI空港に移動。今日から超ハード日程の丁場巡りの始まりです。
・シトラスジュパラナ :
この丁場からは、ウネリ柄、雲柄、斜め柄が産出されますが、当社は全体的に斜めに流れる柄を限定しています。
・コロンボジュパラナ :
日本橋2丁目で大量に使用された石種です。今回で5回目の訪問なので丁場とも仲良しです。
訪問時には、残念ながら良い柄の産出量は少なくっていました。
しかし、シトラスジュパラナの丁場からもコロンボジュパラナtypeも産出されるので、今後も供給には問題ありません。
後で紹介しますが、インドのウネリ柄では、レッドマルチカラー、インディアンジュパラナ、バシャパラディソ(パラディソブラウン)に次いで世界的に供給された石種です。
・コロンボジュパラナ丁場事務所 :
昼食(丁場事務所で食べるので丁場メシと呼んでいる。)美味しいが飽きている。
我々にはフォークを用意されているが、私はあえて『郷に入れば郷に従え。』で右手で食べています。御存知の方もおられるでしょうが、インド ヒンドゥー教では、左手は『不浄の手』で慣例としてインドでは左手をトイレに使用します。インドの一般的家庭のトイレにはトイレットペーパーがない事が多い。つまりそういうことです。しかしインド人も色々、何しろ13億7千万人もの人口を誇る国です。宗教が違う人もいるし利き手が左の人も当然います。つまり、自由で左利きなら左手を使っても大丈夫。日本人はインド人から見ても外国人だから何とも思っていないようです。私は両手を使えるのですが、とりあえず右手で食べるように心掛けています。手でのカレーの食べ方ですが、親指、人差し指、中指、薬指で混ぜ混ぜして、人差し指と中指と薬指の3本でスプーンのように掬って、親指で口の中に押し込むようにすればインド人も褒めてくれますよ。
・ニューローシルク :
一時的に人気があったローシルク(ピンクオレンジ系地色に細い黒柄が平行に流れる石種)が丁場閉鎖されたため、2018年初めに採掘し始めた石種です。参考に視察しました。
*ホテルには23時前にヘトヘト状態で到着。ホテル内で簡単な夕食を食べて、シャワーし、荷物整理し、1時過ぎにバタンキュー。
◆6月16日(日): 早朝4時前に起床し、チェンナイ空港からBANGALOREに移動。今日もハードな一日の始まりです。
・インディアンジュパラナ :
1990年頃から採掘している丁場で、当初は1社だけでしたが現在は2社が採掘しています。
私は、採掘開始間もない頃に視察してますが、当時のピットは終了しているそうです。
・レッドマルチカラー :
1990年頃は丁場は1社だけだったが現在は数社が採掘している。今回はその内の1社を視察。
・バシャパラディソ :
1983年に採掘開始し、インドでは2番目に大規模の丁場。(1番はニューインペリアルレッド)
丁場主は1社のみ。10ピットで採掘し、各ピットの採掘量が400~500m3/月なので、全体では約4,000~5,000m3/月 採掘し世界的に売れているから凄い。販売先のメインはイタリア。全てのピットを見るには時間がないので、メインのピットNo.2と3を視察しました。
・R1ブラック、R2ブラック :
黒地に細かい白点が入り、PP4ブラックに似ています。
訪問時はR1ブラックは雨水が溜まり休止中。R2ブラックは丁場整備中でした。
・PP4ブラック :
インド黒御影と言えば墓石用が有名ですが、建築用としてばPP4ブラックが有名です。PP4とは『パンジャパリ(地名)4丁場』の意味で、この辺りの黒御影は全てPP4ブラックで流通しています。オリジナルのPP4はG社の丁場の石です。今回訪問はB社丁場です。
*ホテルに到着は比較的早く20時頃。途中で夕食用のアルコールを買い込み、夕食はモケシュさんの部屋に集まってルームサービスでミニ宴会。私はこのスタイルが一番好きです。理由はシャワー後に短パン、Tシャツ、サンダルでOKだからです。インドのビール(キングフィッシャー)は軽くて美味しいです。なかなかやるね~~という味です。モケシュさんはインド産ウイスキーと水と炭酸水でハイボールもどきが好みです。